destiny④~男の勲章かマヌケな代償か~
久しぶりに昔の話を書きます。僕の左上腕部には10cmくらいの傷(縫い跡)があります。僕の生徒さんや知り合いも、この傷には気付いているハズですが「その傷どうしたの?」なんて聞きづらいですよネ。
これは腕相撲での苦い思い出なのです。10年少々前、ジムでトレーニングしていたら、顔見知りから「腕相撲やらないか?」と挑戦されました。その人は温厚な方で、その日に限ってなぜ、そんな挑発めいたことをしたのか?いまだに不明ですが、当時の自分からしたら、その方は同じボディビル大会にも出場したことがあり、僕より少し年上だったので、「これは絶対負けられない!」と、つまらぬライバル心を燃やしてしまったのです(笑) もしかしたら、その方は腕相撲を通じて僕と親睦を深めようと、好意で誘って下さったのかもしれませんが・・・・
僕も相手もほぼ同じ体格で(当時80kg上腕40cm位)、始まってみると、接戦で中々勝負がつきません。しかし僕の執念が上回り、徐々に僕が有利に体制になりました。あと少しで相手の手の甲が台につく瞬間、「トドメだーー」と全身の力を振り絞った時に、野球のバットが折れるような音がして、腕の感覚が無くなりました・・・・・・・腕相撲には勝ったものの、自分の腕を骨折するという代償を負いました。
折れた部分をボルトで固定して3ヶ月ギブス。一年後にボルトを抜くため再度手術。あれから10年以上経ちます、日常生活には差し支えありませんが、ベンチプレス・ショルダープレス・ディップスなど肘に大きな負荷をかけるエクササイズは、かなり制限されます。正直に言えば、ボディビルの選手生活はあの時点で絶たれたも同然ですが、現在もマイペースでマスターズ・コンテストなどに出場できるのは本当に幸せです。
怪我をしたのが自分で、ある意味、不幸中の幸いでした。もし逆に、相手に怪我をさせて、相手の選手生命を奪っていたら、一生良心の呵責を感じながら生きることになると思います。自分の腕が不自由になって、高齢者とか障害者とか弱者のことも多少は理解できるようになったかな?・・・ ボディビルと出合ったのも運命なら、あの怪我も運命だったと思う他ありません。
格闘技やボディビルなどやっている皆さんは、向こう見ずなバカから挑戦されることが時々あると思います。何の世界でも、ある程度のレベルまでその道を掘り下げた人は、むやみに人を挑発したり、人の考えや方法論を頭ごなしに否定したりはしません。でも、自分にこだわりのある分野で挑戦されたりすると、自分なりの自尊心もあるから、そういう状況でどう対処するか?は中々難しい問題ですよね(笑)
今考えると10年前、わざと負けて先輩の顔を立てるなり、大人の対応ができればよかったなあ、と思います。現在は、もうジジイなので問題ないのですが(笑)、有望で才能ある若者が同様なことで、つまらない怪我などしないように願うばかりです(^^) 長くなってスイマセン
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