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11/08/2008

英語の試験も淘汰の時代か・・・

新聞等で「日本通訳協会が閉鎖」のニュースをご覧になった方も多いと思います。自分の興味ある分野の話題ですし、自分の持っている資格と名称が似ていて、まぎらわしいので、今日はこの話題を書きます。

多くのマスコミがこのニュースを報じていますが、西日本新聞の記事が、他の検定との違いなど、きちんと書いてあります → http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/58437  余談ですが、この話題のように、マニアや事情通にしか区別がつかないような話題を正確に報道できる人材をいかに広範な分野に配しているか?で報道機関の質が決まるような気がします。西日本新聞は、英語の検定については理解のある人がいるんでしょうね。

これまで、通訳関連の試験は主に2種類存在していました。ひとつは、「通訳案内士(通称:通訳ガイド)」という国家試験で、外国人の観光客に案内&通訳をすることを主とした試験内容になっています(私が所持しているのはこれです)

で、これとは別に、ビジネス通訳・会議通訳・放送通訳などにおける能力を測る技能検定として、日本通訳協会という組織が、通訳検定1級・2級・ボランティア通訳検定などの試験を実施していましたが、今回残念ながら組織が消滅してしまったようです。

僕は、この検定は受験したことがないので詳しい事はわかりませんが、英語試験マニアの間では、「試験内容や採点基準などが明確に公表されていない謎の試験」として知られていました。かなり難関の試験らしくて、合格者は英語マニアの間では一目置かれるような存在の試験でした。しかし、難関な上に、試験内容や合否に関する情報が不明確ということで、受験者が少なく、団体の存続が難しかったようです。

英語の検定に限らず、資格ビジネスというのは、ここに最大のジレンマがあると思います。検定の価値を高めるためには試験のレベルを高く設定する必要がある。しかし、それだと多くの人が敬遠してしまって、試験オタクしか集まらないので、経営的には成り立たない。

その点では、「英検」が非常に良くできたビジネスモデルだと思います。1級~5級までレベル分けされているので子供から英語オタクまで色々な層が受験者となり得る。1級や準1級は受験者がかなり限定されるけど、2級~3級あたりは膨大な受験者がいるので、それらの級が、受験者が少ない級の収益をカバーしていると思う。

消滅してしまった通訳検定、この試験に合格している人や試験を目指して勉強していた人には、本当に気の毒だと思いますし、通訳ガイドとは異なる方面の能力を養成するペースメーカーとしての存在価値はあったのではないかと思います。通訳検定を存続させる方法として「英検」がこの試験を引き継ぐってのはどうでしょう? 英検1級の上の位置付けとして「逐次通訳レベル」とか「同時通訳レベル」なんていうように通訳技能に特化した試験を創設して、試験内容や採点基準なども明確にしてキチンと実施すれば、面白い試験になるような気がするのですが・・・・・

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